種類 | 定義 | 特徴 |
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押しバネ | 圧縮荷重を受ける 正式名は圧縮コイルばね English ⇒ helical compression spring |
有効と総(全)巻を区別する |
引きバネ | 引張り荷重を受ける 正式名は引張りコイルばね English ⇒ helical extension spring |
密着巻の特徴である初張力が付く |
ねじりばね | (トーション、キック、戻り)バネ 正式名ねじりコイルばね English ⇒ helical torsion spring |
アームに荷重する為、巻方向が重視 |
NO | 用語 | 記号 | 単位 | 意味 |
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1 | ばねの線径 | d | mm | 使用材料の直径(太サ) 通常マイクロメータを使い計測 |
2 | コイル外径 | D1 | ↑ | コイルの外寸法 通常、ノギス又はマイクロメータで計測 |
3 | 内径 | D2 | ↑ | コイルの内寸法、あまり実測はしない。ばねの外寸-(線径+線径) |
4 | コイル平均径 | D | ↑ | 外径+内径/2 中心径とも呼ぶ 計算に用いる必要な数値 |
5 | 総巻数 | Nt | 巻 | 巻いてあるすべての数、従って全巻数とも言う |
6 | 有効巻数 | Na | ↑ | 機能する部分の巻数 通常はNt-2 3まき以上を推奨 |
7 | 巻き数 | Nf | ↑ | 有効、総まきの区別をしない自由巻数 |
8 | 巻方向 | 任意あるいは指定無しは右、トーションスプリングは必ず指定 | ||
9 | 座 | 両端の平に見える部 座または座巻と呼ぶ | ||
10 | 研削処理 | 両端末の座を研磨、傾きを抑える処理、線径0.5mm以下は通常行わない | ||
11 | 自由長 | mm | 力が掛かってない時の全長 フック付きは両端のフックの内寸 | |
12 | 密着高さ | Hs | ↑ | 巻き部がすべて接したときの高サ 研削の有無により変わる |
13 | たわみ | δ | どの位の変化を与えるか、その変化量の事 mmあるいは角度 | |
14 | 荷重 | P | N | たわみ量における強さ、単位のNはニュートン |
15 | ばね定数 | k | たわみ量1ミリ当たりの強サ。バネ(スプリング)レートとも言う | |
16 | ばね指数 | c | D/dの値で製造難易度の1つの目安で4〜20(22)を推奨 | |
17 | ピッチ | p | mm | 線間の中心値、隙間が存在の形状に用いる専門語 D/2以下推奨 |
18 | 初張力 | Pi | N | 密着巻バネの密着する強サ 力が加わってなくても存在 |
19 | 縦横比 | 全長/D 0.8〜4を推奨 著しく範囲を超えると20の懸念有り | ||
20 | 座屈(現象) | 縦横比が4を著しく超える細長い形状に起こりやすい変形現象 | ||
21 | 案内棒の直径 | Ds | mm | 固定の際に内径に入れるシャフトの直径 |
22 | 計算式 | 基本計算式はcが4倍以上、pがD/2以下を満足の時に適用 | ||
23 | 応力 | 変形を与える単位面積あたりにかかる力 | ||
24 | 許容応力 | 各部に生じる応力がこれ以下であれば安全と判断の最大の値 | ||
25 | へたり | 金属疲労、許容力以上の強度が加わり生じてしまう変形 | ||
26 | 熱間成形 | 大型スプリング製造方法、線径15mm以上の材料は高温にして加工 | ||
27 | 冷間成形 | 冷間と名が付いていても通常環境で行なう中小型スプリング製造方法 | ||
28 | フック | 両端末にフック加工、形状は様々有、多いのは逆マル | ||
29 | フック対向角 | 両端フックの位置関係、平行の180度か90度がほとんど | ||
30 | アーム(腕) | mm | ねじりばねはコイルから出るアームに力を受ける | |
31 | 低温焼鈍 | 残留ひずみを除き形状安定化を狙う熱処理、冷間成形では必須 | ||
32 | 低温焼なまし | 31と同じ | ||
33 | 焼入れ・焼戻し | 加熱、急冷(焼入れ)後、焼入れ温度以下に加熱冷却(焼戻し) | ||
34 | SUS材料 | mm | ステンレス材で種類があり よく使用されるのはSUS304-WPB | |
35 | SWP | ↑ | ピアノ線のこと種類があり SWP-Aが汎用性が高い | |
36 | SWC | ↑ | 硬鋼線のこと、80C(カーボン)の利用が多い | |
37 | PBW | ↑ | リン青銅のこと、銅合金 弾性限は低いが通電性に優れる | |
38 | 表面処理 | ニッケルメッキ、三価クロメート、クロムメッキ等の処理 | ||
39 | ショットビーニング | 鋼球を高速で振動的にぶつけ耐疲労性向上を見込む処理 | ||
40 | セッチング | 降伏荷重以上を加え塑性変形を生ませ強度と変形減少を見込む | ||
41 | 固有振動数 | 変形状態から戻る時、自ら持つ弾性によって振動数が生じる | ||
42 | サージング現象 | 繰り返し荷重が固有振動数に近ずくと起こる振幅の激しい現象 | ||
43 | 展開長 | mm | 1個のスプリング製作するのに必要な材料の長サ | |
44 | 発條(発条) | バネ、ぜんまいのこと 社名にあればバネの製造会社 | ||
45 | フォーミング | 板やワイヤーを専門に加工する、曲げるを意味する |
NO | 用語+言葉 | 説明 |
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1 | デーバイデーの確認 | 指数の事で記号cよりD/dの方を良く言う 4〜20であるかを確認する事が重要 |
2 | テンパーする | 低温焼鈍のことだが熱処理やテンパー処理と呼ぶほうが多い |
3 | 特性の指定 | 指定長(高さ)における荷重あるいは1ミリ当たりの定数を指定する事 |
4 | 材料の確認 | 材質と線径も合わせてチェック、ノギスよりマイクロメータでの計測が良い |