早く、安くばねを購入するには

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少数のスプリング、バネを安く買う

先ず、当然ながら直接買うこと、間に業者が入ると高価になってしまいます、最寄りのホームセンターやばね屋さんに直接注文して買う方法にする、そして完成品、 既製のスプリング、バネを探すのが何と言っても安く、早く買うことが可能、既製に該当が無く特注品の製作依頼の際、単価が安くなる要因の第一は数量になり、他には材質、製造難易度、工程数、表面処理の有無、単発か継続発注があるか等が挙げられ、継続発注も次回発注期間の長さにより変わることもある。ほとんどのばね屋さんは図面や見本の提供による特注品の受注が主な業務体系ですが既製が特注品に比べて劣る事は無く問題無く使用出来るのであればコスト、スピードの面で大変に有利で便利。第一の要因が注文数でありながら大量の発注ができずの時、少しでも早く安価に購入するには、考慮してまとめると次のようになります。


既製(完成品)で該当を探す

  1. ホームセンターでばねの販売がほとんどのところで有りその中から購入製品を探す、該当があったら早く、安く買える。但し、ホームセンター取扱いのスプリングの種類や数は僅かです、会社が違うと取扱う種類も変わる為出来る事なら2〜3件違うホームセンターに行って探してみると良い 東京周辺の方は分かると思いますが〜ハンズにも有ります。一部の工具金物店も提携があって直接バネ屋さんを紹介してくれることもあります。当社も取引頂いている工具金物店さんからの紹介で問い合わせが多くあります
  2. ホームセンターに該当無しの時にはネットで完成製品、既製を販売してるばね屋サイトを検索してみる。こちらを1番目としたほうが早いかもしれません。見本(サンプル)や図面が有る場合や希望のバネと、全く同寸法で無くても公差内であると問題なく十分に使える可能性が大です

バネには使用できる強サ、寸法の範囲が存在し、更には例えばまだ基準と成る物がまだ無い時に完成品、既製に該当やこの位の物が使えるかもしれないがあればそれを購入すると早い訳です。


特注品バネの製作依頼の時

ここでは材質、形状、公差等について述べており、出来ればという程度で無理にそうするのは避けて下さい、用途や環境等を考慮して設計が以下の様にならずの際は設計希望のとうりにして依頼して下さい。安い、早い、しかし耐久性が無い、変形、破損のおそれ等の問題がでてしまっては何にもなりません。通販の際は送料等も考慮する

  1. 少し時間がかかる可能性があり急ぎ向きでは無いが、遠慮せず何軒かの業社に納期、見積り依頼して比較する、以外と会社の規模や得意な種類、数量により販売価格、納期に大きな開きがでる事も実は結構あります
  2. 材質は一般的にばね製造に多く使われる種類の硬鋼線(SWC)、ピアノ線(SWP)、ステンレス(SUS)から選ぶ、一般的価格もこの順番で仕入れ額は高価(但し0.25mm以下はSUSよりもSWPが高価)、但し値段が安いからだけでの選択はせず各材料の特徴、性質の違いを十分に考慮した上で実際に使う場所で適切な材質を選択
  3. 特殊又は取り扱いなしの材質を指定されると少数製作の分だけ仕入れるのが難しく少なくともkg単位の仕入れになってしまう為、そのような場合は材料取扱いばね屋に依頼が良い、ハステロイと言う特殊な材質はkg単価が2万円以上もします、取り扱い製造会社に頼む様にしましょう
  4. 図面指示の際は公差を付ける、但し厳しい公差を付ける程に優れたスプリングになる訳でなく必要最小限を指定
  5. 通常は指定無しの項目まで図面に記載はしない、記載しても参考値としておく 仕様書 指定項目例

4に関しては、寸法も特性も非常に厳しい公差の指定であったバネがコストダウンの依頼があり設計者とよく相談し確認してみると寸法はJIS3級程度、特性は±10%で十分であることが分かりコストダウンが成されたことがありました。

具体的各コイルばねの形状

  1. 押しバネは等ピッチ、両端に座巻が各1巻きある最も多い形状に、又両端末面研削も有る無しで値段は変わる為行なう必要があるかどうかを確認、わからなければ製造会社と相談
  2. 引きバネは逆マルか丸フック形状にして、フックの種類は多々あるが、例えばU字フックなどでもコイル部と同径にして対向角度は90度又は平行の180度のどちらかにする
  3. トーションスプリング(ねじりばね)は荷重を加えるアームに加工無しが最も安価、従ってアームに対しての加工数を極力減らす、もし片方のアームだけに加工が必要ならそれだけにしておく、曲げ工程が多く更にアール(R)の指定が多いものと曲げ加工でなくアール(R)ばかりの指定は高価

表面処理について

これが必要な代表的材料にSWC、SWPがありサビ対策(オイル、グリス、さび止剤等の添付)が可能な場所で使用されるのなら処理はせずにそのまま使えるが、対策が不可の場所での使用の際は行う事になり、これも何種類か有り価格も変わります。SWC、SWPを使用して表面処理は無しのバネは安くなるが、問題は比較的値段が安いとは故SWC、SWP使用で表面処理を行う場合と処理はしないが高価なSUS使用の際の比較です、数量によってはSUSを使うほうがトータルとしてコストダウンになる場合が有り。よく材料としてはステンレスよりもピアノ線の方が優れると判断してる方がいるのですが、確かに判断の目安に引っ張り強度があってこれはピアノ線の方が強く同寸法で比較するとピアノ線で製造のスプリングの方が強くなるが、この2種は性質等が異なっておりどちらが優れると判断はできません。良い設計であればどちらも優れ高い耐久見込みがでます。


町工場に発注を

会社により、例えば量産または少数とはどの位の数量を言うのかは規模などによって違ってくるでしょう。発注者側では、50台の製品が量産で組み込まれるバネも50個であればそれが量産の数です、但し一般には一個〜数十個が少数と言え、これは特に町工場の仕事で少数発注はぜひ町工場に直接依頼してください。大手、上場会社に少数の注文依頼をしても受注される確率はかなり低いでしょう、仮に受注してもらえてもおそらくその下請けにまわるはずで、そうすれば1社、孫請けなら2社間に入る事になってしまいます、バネを安く買う為にはやはり直接(購入又は製作依頼)が基本となります。

少数と言う場合は量産前の試作も当てはまる事で、もちろんこの場合は試作と量産を分けて考えても全く構いませんが一社会社を選択して試作、量産を一括依頼される方が別会社にするより低コストになるかもしれません。


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